「指揮官の心構えによって、事件は生きもすれば、死にもする」。特捜の鬼、河井信太郎(のぶたろう)の言葉だ。戦後できたての東京地検特捜部に30代半ばで加わり、多くの疑獄や汚職事件を手がけた。巨悪をえぐる組織の土台を築いた、特捜部育ての親である。
「指揮官的態度將決定事件的生死。」,這是特搜之鬼.河井信太郎說過的話。他在35、6歲左右時,加入戰後新設的東京地檢署特搜部,經手過多筆懸案與瀆職案件。河井打下特搜部這個對抗極大罪惡的組織的基礎,可說是特搜部之父。
河井は「部下には十分に意見を述べさせよ」「無理な譲歩や妥協は求めるな」「信ずるより確かめよ」と、上司の心得も残している。あの世で太い眉をひそめているに違いない。
河井也留下諸如「讓部下好好地承述意見!」「不要要求難以做到的讓步或妥協!」「與其想當然,不如去確認一下!」這些身為長官的心得。想必如今在那個世界,他也依舊眉頭緊皺吧。
大阪地検特捜部の前の部長と副部長が逮捕された。郵便不正事件で主任検事の証拠改ざんを知りながら、隠していたとされる。体面を考えたか情にほだされたか、功を焦って暴走した部下をかばい、組織ぐるみで虚構を独り歩きさせたことになる。
大阪地檢署特搜部的前部長與前副部長皆被逮捕。他們明知郵政違規事件的主任檢察官竄改證據,卻隱匿不報。這兩個人不知是考慮面子,還是心有不忍,竟包庇急於功名而失控的部下,拿整個特搜部來圓謊。
刑事裁判の99%が有罪だから、検察は正義の後衛、最後の番人だろう。証拠品いじりを本紙の特報で知った時、野球でいえば外野手の不在にも似た不安を覚えた。今度は、ボールを止めるべきフェンスまでが消えたような、底なしの恐怖である。
由於刑事案件99%都會判處有罪,因此檢察官可說是正義的後衛、最後的守衛。我從本報號外得知竄改證據一事時,感到宛如打棒球卻沒外野手般地不安。而這次則是猶如連應該擋下球的柵欄都消失般的無邊地恐懼。
最高検は正義の球拾いに徹し、信頼のグラウンドにボールを投げ返せようか。身内に甘いとの批判を恐れ、それこそ強引な筋読みで大阪の失態を問えば、無実の能吏を捕らえた彼らの轍(てつ)を踏む。オール検察の正念場だ。
最高檢查廳不是該徹底接住正義這顆球,並將其拋向正確的地方嗎?如果怕被批評縱容屬下,並用嚴厲的言詞質問大阪特搜部的話,只會讓逮捕無辜官吏的他們重蹈覆轍而已。這是事關所有檢察官的要緊事。
全検事の3%をよりすぐった特捜ぐらい、世渡り上手の役人ではなく、正義にガンコな職人でありたい。いっそ消えてくれと祈る巨悪氏もいようが、世の中それほど甘くない。今回、内部から声を上げた職人たちに、細いが熱い期待をつないでおく。
全國檢察官裡大約3%會選入特搜部,希望這些人不是長袖善舞的官員,而是堅守正義的頑固工匠。雖然有些大壞蛋衷心祈禱他們趕快消失,但這世界可沒這麼好混。這次,我們炙熱纖細的期待將維繫在這些從內部發聲的工匠們身上。
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